リスケジュール(以下リスケ)をする際に、複数の金融機関と融資取引をしている場合に「バンクミーティング(以下BM)」を行うケースがあります。
金融機関が一同に会することで説明の手間が省けるメリットもありますが、一部の銀行の言い分が発端となって合意形成が難しくなる場合もあり、一長一短とも言えます。
今回はそもそも「BM」とは何か?そして「BM」が必要でなくなる時はどういった場合かについてお話させて頂きます。
そもそもリスケする際に、BMが必ず必要ではありません。では取引金融機関がBMを求めるケースはどういった場合があるのでしょうか?
私のこれまでの経験上では上記のようなケースがBMを求めてるくことが多いです。(もちろんBMが要らない場合もあります)
つまり、取引行によって様々な思惑や方針がある際に、他行の方針を確認し、メイン行の意見に揃える為の「儀式」を行うようなイメージです。ただし、BMで紛糾して合意が得られない可能性もあります。
私個人的にはBMは好きでなく、あくまで個別折衝のほうが結果をしてやり易いと思ってます。理由として特に下位行の意見(金利や元金引き上げ)を封じたい場合には、個別折衝のほうがやり易いと言えます。
では、リスケ当初はBMを必要としていたが、今後はBMが必要にならなくなるケースはどういった場合があるでしょうか?
以上のようなケースがあります。
提出された改善計画書の達成可能性が高く、返済計画にも問題がなく、BM等での時間を費やすよりも本業に専念してもらって構わないとの「お墨付き」を得た場合と言えます。
もし、取引金融機関から「今後はBMは行わなくても大丈夫ですよ」と言われた場合は、「もう銀行が細かいことは言わないので、リスケ卒業に向けて頑張ってください」と言われていることと同じだと理解していいでしょう。
リスケを行っている経営者の皆さんにおかれましては「BMはもういりませんよ」と言ってもらえる状況にもっていくことをまずは第一目標にしてみてはいかがでしょうか?