コロナ禍の影響が長期化してきており、中小企業を取り巻く環境はより厳しさを増しており、来年度は今以上の厳しさになると思われます。
しかし、この状況でも私のクライアントでも「黒字化」を達成できている企業はあります。
「売上が減っていないんでしょう?」と反応する方もいるかもですが、そうではないのです。
今回は、「コロナ禍で黒字化」を達成できている企業の2つの共通点ついてお話をさせて頂きます。
企業から出るお金は以下のふたつに分けられます。
「固定費」:売上に関係なく出ていくお金(人件費や家賃、設備リース代など)
「変動費」:売上が「0」であれば出ていかないお金(商品仕入・材料費・販促費など)
コロナ禍で売上がコロナ前の「70%」しか戻っていないとすると、「変動費」は売上に比例して「70%」しかかからないことになります。(ただし製造業等では製造部門に勤務する「労務費」が「固定費」に近くなります)
しかし、「固定費」は売上が「70%」であったとしても、コロナ前と同じ額がかかってしまいます。
そうなると、企業がやるべき手段は「固定費」を「変動費」にシフトさせるか、「固定費を削減」するしか手段はありません。
例えば
があります。
「コロナ前の売上に戻らせる」信念はもちろん必要ですが、現実を直視する勇気が必要です。
またこの機に特に販売取引先の見直しをすることです。取引先別に売上の推移を見てみて
など、今まで気づかなかった点があぶり出されることがあります。
そのためには
を検証することが必要です。
コロナ禍でも「黒字計上」ができている中小企業は2つのポイントを掴んでいる企業です。「売上」だけに頼ることなく、この時期だからこそ、内部に目を向けれる企業こそが生き残れる道だと思いますので、参考にしてみてください。