資金繰りが厳しくなってくると、限られたお金のなかで何を支払っていけばよいのか、訳が分からなくなってしまいます。しかし、判断を間違えてしまうと、一番守るべきものを守れなくなり、最後は破産の道を辿ります。
どこの銀行に融資をお願いしても断られてしまった場合に、経営者がすべき次の手段は何のなのか?についてお話しします。
多くの経営者は「毎月の銀行返済」は守ろうとします。
それは何故でしょうか?そうです「いつか銀行がまた貸してくれるはず!」と思い込んでいるからです。(またはそう信じようとしているからです)
しかし、財務内容や損益の状況を見てみると、これはどうやっても新規融資は出ない・・ような状況をいかに理解するか、または顧問の会計事務所の皆さんが経営者にいかに諭すかが大きなポイントになります。
「新しい融資が出ない」なら既存の借入返済の方法を変える」
これがまずは事業再生の一歩目です。
経営者は銀行との取引をどうしても守ろうとし、ここで躊躇してしまう方が非常に多いのです。(しかしこれは倫理観としては間違っていないと思いますので全否定はしません)
しかし、銀行の返済を仮に全て止めたとしても事業活動が止まることは決してありません。(ただしきちんと銀行とリスケの契約が成立することが前提です)
企業が支払う項目として大きく分けると5つあります。そして支払の優先順位は➀→⑤の順番で行います。
この5つの項目を資金繰りが限られている中でどれを優先して、どれを劣後させていくかが大切になります。
このように支払い順序をきちんと整理して、資金繰りをどのように回していくのかが企業存続の大きな分岐点になりますのでご参考にしてください。