前回からの続きになります。
リスケ契約後に追加担保設定をしてしまい、銀行団の「プロラタの原則」を破るとどうなるかのか?については前回お話をさせて頂きました。
今回は「プロラタの原則」が破れた場合の解決策についてお話をします。
「プロラタ=全行平等」が破れた状態を「ダンパ」状態にあると言います。
ダンパとはダンパリングの略語ですが、よくプロ野球選手の入団交渉で不法に事前協議を行う意味で使われます。簡単に言うと「ルール違反」の状態の意味です。
銀行のリスケにおいての「ダンパ返済」とはどういうことを指すのか?
などなど平等になっていないことを指します。
ダンパ返済の解決策にはいろんな方法がありますが、上記の1~3の状態を解決するには
このように、基本的にはリスケ後の返済額の調整を行いますが、数年単位での調整になりますので管理はかなり大変になります。
この考え方は「上級レベル」だと思いますし、私もなかなかダンパの事例には当たらないので、経験がない方はこの発想すら浮かばないと思います。
ダンパ状態を解決する策はあるとは言うものの、全行の同意を得るために割く時間とエネルギーは相当なものです。
本来は本業の立て直しに向けるべきエネルギーを割かれてしまいます。
そのためにも、自ら「ダンパ状態」を発生させないことです。
この2点をよく覚えておいてください。