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【事業再生ブログNO.52】バンクミーティングのメリット・デメリットとは

2018/11/15

リスケジュールを実施すると、取引銀行から「バンクミーティングをやってください」と言われたことがあると思います。そもそもバンクミーティングとは何なのか?ご存じない方も多いと思います。
今回は、企業側(債務者側)から見たバンクミーティングのメリット・デメリットについてお話をさせて頂きます。

バンクミーティングっていったいなに?

バンクミーティングとは、特にリスケジュールを実施している企業に行うケースが多いのですが、取引銀行の担当者が同じ場所に集まって、その企業の今後をどのように対応していくのかについて意見交換を行うことを言います。
もちろん、債務者たる企業の経営者も参加しますし、保証協会を利用している場合は保証協会の担当者も参加します。
議事進行については、基本的にはメインバンクの担当者が務めます。

バンクミーティングのメリットは「時間の節約!」

バンクミーティングの最大のメリット(債務者側からの)は「時間の節約と説明の手間が省ける」こと!です。

通常だと、取引銀行を個別に説明し、交渉をしていくことになりますが、バンクミーティングでは全ての取引銀行の担当者が一同に集まりますので、説明の手間が一回で省けることになります。

同じ話を何度もしなくて、よくスケジュールを個別に調整する手間が省けることが、企業側としては最大のメリットになります。

また、メインバンクが話を主導してくれますので、個別の銀行の要求を納めてくれるメリットもあります。
(ただし、これはメインバンクが改善計画書の内容を全面的に支持し、担当者のスキルがきちんとしていることが前提にあります)

バンクミーティングのデメリットとは

では、バンクミーティングのデメリットは何かと言いますと、端的に言えば、個別の要望が乱出して、まとまりがつかなくなるリスクがあることです。
例えばこのようなことがあります。

  • 金利は3.0%でないと当行は稟議が通らない
  • 毎月の元金返済が100千円以上でないと納得いかない
  • この計画書の利益計画では当行は承認できない

などなど、個別の銀行の事情が入り乱れて、収拾がつかなくなってしまうリスクがあります。

この場合には、きちんとメインバンクが主導説得の役割を担うのですが、メインバンクの担当者の力量不足では合意が決裂する可能性もあります。

これを避けるためには、バンクミーティングの前に、個別の銀行に「改善計画書」の主旨説明を行っていく必要があるのですが、そうなると、「個別交渉と手間は変わらない」ケースも出てきます。

バンクミーティングとは、言葉の響きはいいのですが、きちんと会社の実情やメインバンクの理解の状況を踏まえて実施の可否を決めて頂くことをお勧めします。

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