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【銀行融資ブログNO.175】運転資金を「短期コロガシ」で借りるメリット・デメリットはなにか?(その2)

2025/12/01

前回は運転資金を「短期コロガシ」で借りるメリットについてお話ししました。
今回は反対に「デメリット」はあるのか?についてお話ししをします。

デメリットは「敢えて挙げる」と3点ある

➀売上の増減により運転資金の金額も変動する
➁期日到来時の元本継続方法が金融機関よって異なることから資金繰りに影響がある
➂銀行への資料提出が面倒に感じる恐れ

➀は運転資金の算出式にて導かれる金額(「運転資金」=「売掛金」+「在庫」-「買掛金」)の変動によって起こります。

例えば
〇売上が増えれば「売掛金」「在庫」の金額も増えることで運転資金は増加する(増加運転資金)
〇売上が減れば「売掛金」「在庫」の金額も減ることから運転資金は減少する(減産資金)
〇売掛サイトが長くなれば「売掛金」が増えるために運転資金は増加する(売掛サイト調整資金)
〇支払いサイトが短くなれば「買掛金」が減ることになり運転資金は増加する(支払いサイト調整資金)

このように「売掛金」「在庫」「買掛金」の3科目の増減が運転資金の金額に影響を与えます。
増加時には融資金額を増やせばOKなのですが、問題なのは売上が減少している時です。
1年前の運転資金の金額と現在の運転資金の金額が減少していると、運転資金は継続されども「減額継続」の可能性があります。その際に減額分は原則として一括返済となります(減額部分を長期に切り替える方法もあります)
ただし、今は売上が減少しているが今後売り上げ回復の予定がある等の説明ができるのであれば同額継続の可能性もあります。(これは➂にも繋がります)

➁については金融機関によってばらつきがあります。

あくまで私の経験則では以下の2つのパターンに分かれます(同額継続を前提とします)

〇メガバンクは継続時に元本の返済が不要で利払いのみで継続
〇地銀・信金では一旦元金を全額返済して、同日に運転資金を融資してもらう

メガと地銀・信金では期日到来時に元本分の資金を事前に用意するかしないかで資金繰りが大きく変わります。どちらが正解・不正解というものではありませんが、「短期コロガシ」が導入できた際には期日到来時の対応について金融機関の担当者によく確認をしておく必要があります。

最後➂については、運転資金を「短期コロガシ」で融資してもらうことは、融資先のビジネスの動きを融資してもらった銀行の口座の中で行ってもらうのが鉄則です。

例えば
〇売上代金の回収口座に指定してもらう
〇仕入資金や外注費の支払い口座にしてもらう
〇従業員の給与振り込みの「元受け」になってもらう

など自社のお金の動きを融資先の銀行で行うことで、実際にどこからお金を受け取り、どこに払っているのかを理解してもらう必要があります。
また、今後の売上計画等の事業計画や資金繰り表の提出を求められます。
ただし、これは「面倒くさい」というよりも「相互理解を深める」ために必要なステップだとご理解ください。

デメリットのテーマで3点挙げましたが、遥かにメリットのほうが上回りますので運転資金を「短期コロガシ」にすることは企業にとって大変重要かつ意義ある資金調達方法だと思います。

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