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【銀行融資ブログNO.161】「自己資金」を用意するのは大切です

2025/04/15

「創業」や「設備資金」や「不動産」、個人では「住宅ローン」など様々な借り入れの場面では「自己資金はいくらありますか?」のやり取りがあると思います。
今回は「借入に際しての自己資金の重要性」についてお話させて頂きます。

「自己資金」は本人の意思や計画性が現れる

例えば「住宅ローン」を借りる際に、皆さんは「自己資金」を用意していましたか?恐らく人生設計の中で何歳ぐらいに、いくらぐらいは貯めたいと計画的に貯金してきた方が多いと思います。人によっては親から借りたりしているケースもあるとは思いますが、それでも住宅ローンの借入を少しでも減らすことで返済負担を減らしたいと考えるのが普通だと思います。
今では「頭金0」のローンも増えてきてはいますが、返済の安定性を考えるとやはり借入依存度は下げていくべきです。

「創業」においても、突然創業する人はいないはずです。起業する想いをもとに資金も時間をかけて貯めていくはずです。また「企業の設備投資」においても、突然の投資のケースもありますが、製造業等の設備が必要な業種であれば、ある程度の「設備積立」を行っていくことが必要です。

このように自己資金には

〇借入依存度を下げることで返済負担を減らす
〇金融機関に計画的に考えてきたものであることを示す
〇何よりも本人が「起業したい」「マイホームを手にしたい」「この設備を導入したい」意思表示があること

このような効果があるのです。

「自己資金」なしの「フルローン」はリスクが高いのは当然

一方自己資金なしでのフルローンは色んな融資制度で取り扱いが増えてきたのは事実です。日本政策金融公庫でも「自己資金は所要資金の10分の1」と謡ってはおりますが、実際の審査ではやはり「計画性」「返済可能性」「本人の意思」の点から自己資金が乏しい案件は審査が厳しくなるのが実態です。

また、どうして自己資金が0でも企業やマイホームを手に入れたいのか?の問いかけに対して、明確な答えが出せない方が多く、「いい物件があったから」「今が企業のチャンス」など自分本位の理由しか出てないのも事実です。

借入することは悪いことではなく、むしろ借入によって大きな夢をつかむことは大切なことですが、その借入方法や金額などは慎重に考えることをお勧めします。

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