担当者が企業に訪問を行いますが、訪問時には色んな提案や、時には雑談だけのためでも訪問することはよくあります。
では、銀行員が企業に訪問する際には、企業のどこを見ているでしょうか?
今回は、銀行員が訪問時にどこをチェックしているのか?について私の経験からお話をさせて頂きます。
私がオフィスでよく見ているのは主に下記のポイントでした。
ホワイトボードについては、今はGoogleカレンダーなどのクラウド管理をしている企業も多いですが、アナログでボードがある企業もあります。
例えば、営業社員の行動予定や受発注管理状況などがきちんと更新されている企業か?それとも数年前のスケジュールがそのままになっていて放置されたままなのか?
もし、もう使っていない行事予定ボードがあるなら(オンライン管理に移行しているなど)撤去することをお勧めします。
社員の机の上が片付いているか?は、社長の整理整頓に対する姿勢が見えてきます。書類が山のままになっていたり、書棚がめちゃくちゃになっている企業は業績もよくないことが多いと言えます。
電話応対についても、誰も電話をとらない、取引先との会話が仕事とプライベートの区別がないような口調で話しているなども、無意識に耳に入ってくるものです。社員間の会話も無駄話が多いなども気になってくるポイントです。
社長室で面談することも多いですが、社員のいるオフィス以上に社長室は、まさに社長自身の空間になるので社長自身が表現されていると言っていいでしょう。
私が一番見ていたのは書棚でした。どのような本や雑誌で情報収集しているのか?仕事に関する本はなくてゴルフや車の雑誌ばっかりなのか?(そういう社長もいましたが)社長の好奇心がどこにあるのかを見るには書棚が分かりやすかった感じです。
また、机の上に、車の模型がずらりと並んでいる社長もいましたし、カレンダーの種類(車ディーラーのカレンダーか、ゴルフカレンダーか、銀行のカレンダーか)などにも社長の趣味が反映されてきます。
趣味のものがあるからダメで無いからよいということではありませんが、社長室だけではなく、オフィス全体はまさに社長の人間性や趣向が全て反映された姿と言えます。
売上や利益の数字はもちろん大事ですが、数字を作る社長や社員の姿がどうなのか?が分かる舞台であるオフィスの在り方についても「見られている」意識をもっておくことが大切です。