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【銀行融資ブログNO.76】成長ステージに応じて銀行取引数はどう増やしたらよいか?

2020/02/15

起業して、会社も順調に業績を伸ばし成長ステージになってくると、運転資金や設備資金の必要金額も大きくなり、銀行数も増えてくることになります。
経営戦略のなかで「財務戦略」を考える上で、どの銀行と付き合っていくのがよいのか?は私もよく質問を受けます。
今回は、会社のライフステージに応じてどの銀行を取引をしていけばよいのか?についてお話をします。

起業時に「メガバンク」は絶対に選んではいけない

創業時には自己資金をもとに「日本政策金融公庫」や「信用保証協会」保証付きの借入を行うのが一般的です。(創業=公庫偏重になっているのは私は違和感がありますが)

公庫であれ、保証協会であれ、返済口座のためにも法人口座が必要になりますが、まずは会社の近隣にある「信金・信組」とお付き合いを始めるのをお勧めします。
(近隣になくても、可能な限り信金・信組がいいと思います)

これは私自身が起業した時にも感じたことですが、メガバンクとなると「法人口座」を作るだけでも1週間ほど時間もかかれば、担当者と「どんな仕事を始められますか?」などの会話もなく、事務的な対応しかされません。(私自身がメガバンクにいた時にも同様の対応をしたなと後悔の念が・・)

信金・信組であれば、口座作成も比較的スムーズですし、担当者も起業時のいろんな支援の情報を提案してくれます。一言でいえば「親身で丁寧」です。

起業時→成長ステージになっても「メガバンク」はいらない!

年商規模にもよりますが、年商が10億を超えるまでは、私は「メガバンク不要」派です。最大の理由は、担当者のケアが無いのが全てです。信金・信組の次には「地銀」をラインナップに加えたらよいと思います。ただし、「海外進出」等で、より専門的な情報や取引が必要な場合は、時に「メガバンク」を選択肢に入れたほうがいいかもですが、出来れば「地銀」をお勧めします。

「信金・信組」のお付き合いについては、起業していかに大企業になったとしても、続けるべきだと思います。同時に「日本政策公庫」の取引も継続すべきです。

その理由としては、会社の業績が悪くなった時でも、政府系や保証協会のみならず、信金・信組は「プロパー」での検討可能性もあることから、取引パイプを大切にして欲しいからです。
(これは私のクライアントの実体験から言えることです)

「請求書に記載する口座はメガバンクのほうが見栄えがいい」と見た目を気にする経営者がいまだにいますが、今は「ネット専業銀行」も多く、その考え方は古すぎると言っていいでしょう。

会社の成長に伴って金融機関取引も変遷していくことになりますが、起業時からの取引金融機関はずっと大事にして欲しいと思います。

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