銀行融資の保証人について、前回のお話の続きになりますが、今回は「保証金額を引き下げるにはどうしたらよいか?」についてお話をします。(あくまでプロパー融資の保証のお話です)
銀行借入の中身を分けてみると
大きく分けて3パターンに分かれます。(不動産担保については借り入れごとに紐付きになっていないケースが多いですが)
今までの銀行融資における保証人の保証金額の取り方は上記の①~③の合計金額にて算出していることと思われます。
では、どの部分の保証金額を下げるようにしたらよいか? 上記の①~③の項目ごとに考えてみます。
さきほどお話したとおり、①~③のなかで、交渉のテーブルの最初にあげるのは②の担保でカバーされている部分の保証金額です。
担保でカバーされている、かつ人的保証金額もあるとなると、実質の保証部分が多くなります。
(とはいえ、最終的に担保処分後の残った金額が保証金額になりますが)
無駄に多くの保証をしたくない経営者の方がいるのであれば、まずは②の部分について、個別に銀行とお話をしてみることをお勧めします。そうすることで、「保証金額をシビアに考えているな」と銀行に印象を与えることも大事なことです。
最後に、①の保証協会融資については、何でも「保証人が当たりまえ」と考えず、「保証人なし制度」の融資を活用することで、無保証人融資に実質的に切り替えていくことができます。
多少金利が高くなっても保証人のストレスがないほうが大きなメリットになりますので、是非ご検討ください。