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【銀行融資ブログNO.46】納税資金を借りて資金繰りを効率化させよう

2018/03/01

3月決算の皆様は、そろそろ期末の時期を迎え納税の資金繰りを考えるころだと思います。
皆様は、納税をするために銀行から「納税資金」を借りたことがありますか?
納税資金って何?と聞かれる方も多くいらっしゃいますので、今回は「納税資金融資」についてお話をさせて頂きます。

「納税資金」は銀行としても融資しやすい

納税資金は、あくまで「法人税」支払いの範囲内で融資をします。

消費税については、適用範囲外です。(消費税は既に入金されているものであることから)

3月決算の会社であれば、5月末の申告・納税時期に合わせて銀行から融資を受けます。
5月は「自動車税」の納付もありますし、申告月には何かと出費が多くなりますので、手元資金を減らさないためにも「納税資金」の活用は有効です。

納税資金融資の返済については最長6か月の返済になりますので・・・

5月に借りて
6月から返済スタート! 11月までの6回返済といった流れになります。

銀行からしてみれば

  • 法人税を納めるくらいの「黒字」企業への融資である
  • 6か月の短期の融資であり、回収懸念も少ない

といったことから、「納税資金」の確保で営業攻勢をかけているのです。

銀行への融資申し出のタイミングはいつか

では、どのタイミングで銀行に話をしていけばいいでしょうか?

3月決算の先であれば、2月ごろにはおおよその「利益の目途」が出てくると思います。今の時期から5月末に納税資金を考えている旨を話しおけばいいでしょう。

最終的な正確な利益については、申告作業が終わるころになると思いますが、出来れば5月中旬ぐらいに試算表ベースで金額を銀行に伝えておけば、銀行内の稟議手続きもスムーズにいけるはずです。

ただし、一点だけ納税資金には条件があります。

それは、納税資金を借りた銀行にて法人税を納付することです。これは「資金使途確認」の意味がありますが、借りた資金で確かに納税しました!とエビデンスを残す意味です。

中間納税についても対応が可能

5月末に納税した企業は、6か月後に「中間納税」があると思います。
この「中間納税」についても「納税資金」にて対応が可能です。

つまり

  1. 5月末に本決算納税をし、6回返済にて11月末で完済
  2. 11月末に中間納税をし、6回返済にて5月末に完済

のサイクルを作ると、納税資金の返済を毎月行っていくことで、手元資金を減らさずにいけます。
また、納税時期のたびに資金繰りに悩まなくて済むことになります。

このように、「納税資金」借り入れの活用は資金繰りの平準化の観点から考えると有効な手段になります。

銀行も対応がしやすいこともあり、是非、決算期を迎える企業の方は検討してみるといいと思います。

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