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【銀行融資ブログNO.45】最近『短期コロガシ』の提案が増えてきている

2018/02/01

半年前の記事でもお話させて頂いた「正常な運転資金は期限一括のベタ借りを狙う」についてですが、ここ最近、私のクライアントに対しても、「運転資金の短期コロガシ」の提案が増えてきております。
そこで、今回は運転資金を「短期コロガシ」で融資を受ける際のメリット及び注意点についてお話をさせて頂きます。

最大のメリットは「必要な底溜まり運転資金に約弁がない」

運転資金をこれまで短期や長期借入どちらにおいても「約弁(毎月の返済)」がついていると、毎月の返済負担が重くなります。

さらに短期の運転金で借りてしまうと、返済のペースは速いことから、せっかく借りた資金も使うことがなかなかできずに、資金効率が悪くなります。

以前にもお話しましたが

「売掛金」+「在庫」-「買掛金」

から算出される運転資金は、どんな赤字でも債務超過の会社でも本来借りておく必要がある資金です。
仮に売上が変化ないとしたら、運転資金の借入は、経営が持続しているうえでは、「借りっぱなし」で本来あるべきなのです。

「短期コロガシ」の最大のメリットは「毎月の返済額負担がなくなる」!ことです。

コロガシ導入の際は「返済期日に元本を返済する」必要があるか確認すること

では、1年間の短期コロガシで借りていた資金が返済期日を迎えた時には、全額返済しないといけないのでしょうか?これには2つの解釈があります。

  1. 期日に全額返済してもらい、同日ないしは数日後に改めて短期コロガシの融資をする
  2. 元本の返済はしないで、期日をさらに1年(ないしは半年)更新し、利息だけもらう
  1. はパターンは「信金」、「信組」、「地銀」によくみられ
  2. は「メガバンク」でよくみられます。

どちらが正解、不正解とかではないのですが、借り手の立場では、期日における資金繰りに大きな差が出ます。

  1. の場合は、期日前日までに「元本全て」を用意しておく必要がある
  2. の場合は、期日前日までに「利息のみ」を用意しておけばいい

となります。

このように、短期コロガシ融資とは言っても、期日時の対処に大きな差があることをよく理解しておくことが大切です。

実際に、短期コロガシの融資を受ける際には、期日時の返済方法については、担当者によく確認をしておいてください。

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