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【銀行融資ブログNO.43】御社の『事業性評価』を銀行任せにしてはいけません!

2017/11/30

これまで、最近の銀行融資における「事業性評価制度」の重要性や、企業側からどのように事業性評価を行っていったら良いかについて話をしてきました。
今回は、事業性評価制度をなぜ銀行任せにしてはいけないのか?についてお話をさせて頂きます。

銀行は本当に貸出先のビジネスモデルを理解しているのか?

脱「決算書」の審査への流れから、以前よりも銀行としても貸出先のビジネスモデルを理解しようと歩み寄ってきているのは、特に地銀、信金、信組の動きから分かります。(メガバンクは見られていないと思いますが)

ただし、銀行担当者も、毎日四六時中、貸出先にべったりといる訳ではないので、貸出先のビジネスモデルを本当に理解しているとは言えません。

例えば、なぜこの商品やサービスの価格が10,000円なのか?

この原価計算が分かっているとは言えないでしょう。(ただし企業側も理解していないケースもありますが)

また、どんな業種に属していて同業他社では、原価率が○%で給与水準はこのぐらいなどの比較論は出来ますが、中小や零細企業においては「比較論」よりも自身がどうなのかの「絶対論」が大切になるのです。

つまり、自身の「絶対値」を導くことこそ、事業性評価制度の根幹なのです。

自身で評価したものをどのように生かしていけばいいのか?

自社で「営業」「仕入」「製造」「商品開発」「プロモーション」「内部管理」等の強みや課題をあぶりだしていくことで、自身が気づいていないことが多く再発見できます。

たとえば

この商品は技術的にどこが他社より優れているのか?
この商品はなぜ当社でしか仕入が出来ないのか?
この商品はなぜこの価格でおろすことが出来るのか?
このサービスはなぜ他社では真似できないのか?

などなど、自分自身が気づいていない「潜在的なチカラ」に気づき事ができるのです。
私は常日頃、クライアントにこう言っております。

企業に「売上」があるのは、必ず理由がある!

その「商品」や「サービス」にお金を払ってくれている人や企業がいる以上、顧客が求める理由があるので、その理由に気づくか気づかないかが、会社が進化できるのかの分岐点になるのです。

そして、自社でそのチカラに気づくことができれば

マーケティングやセールス方法が自ずと答えが出てくるはずです。
また、商品や会社のHP、商品案内などへの「キャッチコピー」「セールストーク」も出てくるはずです。

最後になりますが

「事業評価制度」とは銀行のためにあるのではなく、「企業自身」のためにあり、受け身ではなく、主体的に動くことが大事です! 資金繰りが厳しい会社であればなおさら大事です!

と気づいた企業は、必ず取引銀行との距離は「かなり近く」なりうるのです。

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