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【銀行融資ブログNO.39】銀行から社債の提案が来たら受けますか??(その1)

2017/08/01

取引している銀行から「社債の提案が来ましたがどうしたらよいですか?」の質問がクライアントからよく来るようになりました。
銀行が「社債」を提案してくる理由は何か? そして、皆さんが社債を実施する意味はどこにあるのか?について2回に分けて、お話をさせて頂きます。

社債とはいっても資金効果は「長期借入」と同じ!

「社債」の名前が聞きなれない方もいると思いますが、皆さんにとってみると、資金繰りの効果としては「長期借入金」となんら差はありません。 長期3年、5年での借り入れをするのと同じなのです。

では、なぜ銀行は「普通の長期借入金」での提案をしてこないのでしょうか?

銀行の狙いは「手数料収益」にある!

銀行が提案してくる社債の正式名称は「銀行保証付私募債」と言います。
なぜ、銀行は保証をするのか?

誰に対して保証をするのでしょうか?

中小企業が独自に私募債を発行しても、投資家は買ってくれないのは分かると思います。しかし、銀行が償還を保証した私募債であれば、投資家は目を向けてくれることになります。(投資家にとっては、発行企業のリスクではなく、保証する銀行のリスクになるため)

そこで、中小企業が発行する私募債には「銀行保証」がついているのが一般的です。

となると、社債を発行するには

  1. 社債発行手数料(契約書や事務手続きの手数料)
  2. 保証料(投資家向けの保証料➡保証協会の保証と同じ感じです)

この二つの手数料がかかります。 銀行の狙いは「このふたつの手数料収益」なのです。

さきほど、資金繰りの効果は「長期借入」と同じと言いましたが、わざわざ「手数料」を払ってまで社債をやる理由が私には分かりません・・・

マイナス金利時代が依然として続いていることから、貸出での収益が苦しい銀行としては「手数料収益」を狙わざるを得ないこともあり、より「社債」での提案が活発化していると言えます。

社債といっても、金利はかかります。 手数料を多くもらいたいがために、金利をかなり低めに設定して「見栄え」よく提案をしてくるケースも散見されます。

金利は、5年で「0.6%」でいいです! のように「金利」だけに踊らされることのないようにしてくださいね!

次回は、中小企業から見た「社債のデメリット」についてお話させて頂きます。

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