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【銀行融資ブログNO.24】銀行からの「お付き合いのお願い」にどう対処したらよいか

2016/05/06

取引金融機関から特に期末の時期になると、担当者や支店のノルマのために「お付き合い」のお願いをされたことがあると思います。借入を筆頭に、クレジットカードや投資信託、為替デリバティブ等々の種類がありますが、今回は弊社のクライアントに対する期末のお願いについてお話をさせて頂きます。

期末のお願いは突然やってくる

3月中旬のお話でしたが、クライアントは「消費税の納税(3月決算なので5月に納付)」のために融資を受けている金融機関に定期預金を預けておりました。(金額は20百万円ほど)

クライアントの財務内容は「正常先」であり、毎年銀行から借り入れをしなくても、自己資金にて既存の借入を返済できるほどのキャッシュフローを稼ぎ出しております。銀行も一行取引に集約して半年ほどが経った状況でした。さらに、クライアントの決算期も3月で同じです。

その先への期末の提案が「電話」で「期末なので、定期預金を担保にして借入をしてもらえませんか?」でした。

皆様は、この提案に対して、どのような印象をもつでしょうか?

  • いつもお世話になっているし、そのぐらいは協力してあげてもいいかも
  • 一カ月ぐらいの借入ならしょうがないかも

というご意見もあると思いますが・・・・

このように期末のお願いは突然かつ、身勝手な?感じで来るものです。

銀行は相手の決算期を気にしているようで気にしていない

クライアントから私に相談がありましたが、私の答えは以下の理由から「ノー」でした。

  • 無担保ではなく、なぜ定期預金を担保にしてまで借入をしないといけないのか
  • クライアントも決算期末なのに不要な借入額を増やす意味が見えない
  • 電話でお願いされる話の内容でもない
  • 一行取引をしていることに対して足元を見ているように聞こえる

です。金融機関には「弊社も今月は期末なので、借入を増やしたくないので、お断りします」と大人の対応をして頂きましたが、いまだにこのような自分勝手なお願いがあるのも実情のようです。

また、別のクライアントでは、「社債で借り入れをしてもらえるのであれば、長期資金を出します」などの提案があったとの声も聴いております。金融機関が「社債」にこだわるのは「手数料収入」が欲しい以外ありません。通常の「長期借入」で企業の資金調達は十分なはずなのに、期末時期にあえて「社債」形式にこだわるのは金融機関の「エゴ」以外にありえません。

皆さんも、これから取引金融機関から様々な提案を受ける機会があると思いますが、本当に皆様にとって有効な提案なのか? 決算への影響はないのか? 冷静に判断して頂いた上で、対応して頂けたらと思います。
銀行からの提案を断ったとしても、今後の取引にマイナスの影響になることはありませんので、ご安心くださいね。

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