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【銀行融資ブログNO.13】決算報告は行っていますか?(その2)

2015/06/08

前回に引き続き「決算説明を行っていますか?」をテーマにお話をさせて頂きます。

業績を分析するにはどうしたらいいか?

まず、売上部門・構造を分析することです。

つまり、売上先ごと、商品ごとの年間の売上を整理することで、年間の動向を金融機関に伝えます。できれば部門別、商品別での利益率まで説明できれば、なお丁寧です。自社の売上は誰によって構成されているのか?商品ウェイトはどうなっているのか?

簡単なことですが、銀行は「売上高」ひとくくりの数字だけしか見ていないので、その数字の中身を説明してあげることです。
売上の構造を説明できたら、次は原価及び固定費の部分の説明をします。原価は、営業戦略に左右されますので、その年の営業方針の説明と合わせて説明したほうがいいでしょう。
例えば、売上ロット確保で収益を向上させるために、低採算でも大量生産を行ったとか、粗利向上のために、低採算先の売上を敢えて減らした等など、原価についても数字に隠れている背景を説明できるのです。

次に、固定費の部分ですが、全ての項目を説明することはないです。大きな動きがあったところを説明すればいいと思います。

例えば

「人件費の増減」→「人員の増減や賞与の増減」、「正社員とアルバイトの構成比」の変動
「地代家賃・賃借料」→「本社、支店の開設」、「縮小や移転」などの動き
「リース」→「リース機器の増設」を行ったのか?「リース終了物件」は出てきたのか?
など具体的に内容を説明すると、銀行にも分かりやすくなります。

「計画」「実績」「分析」「展望」のリズムを

期初には、今期の「計画」を立てると思います。その「計画」に対して、期末には「実績」が出てきます。その「実績」と当初「計画」との対比を行い、「分析」を行う。その「分析」をもとに、来期の「展望」を立てる。ごくごく当たり前の流れなのですが、この当たり前が出来ていない経営者が多いのが実態です。(それともできているのに、銀行に伝えきれていない)
「計画」「実績」「反省」「展望」・・このリズムを織り込むことで、自然と説得力が生まれてくるのです。
決算説明は、銀行の担当者だけではなく、その上席者に対しても自社をアピールするいい機会です。しっかりとアピールしてきましょう。

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