今年も残すところ、あと数日となりました。皆様も年末の総仕上げの最中だと思います。
この時期になると、クライアントから「年始に取引金融機関には挨拶にいったほうがいいでしょうか?」との質問をよく受けます。今回は、銀行の年始対応についてお話をさせて頂きます。
新年最初の営業日から2日~3日間は、支店ではお神酒を用意して、お客様をお迎えし、新年のご挨拶をする受け入れ態勢を整えております。(全てそうだとは限りませんが) お客様をお迎えするのは支店長、取引先の責任者、そして各担当者が「今年もよろしくお願いします」の挨拶を交わすのが一般的です。
特に、新年最初の営業日になると、取引先の方も多く来店されますので、挨拶をするのも、列を作って順番を待つような状況です。(これも、何か変な上下関係があるようで異様な感じですが)
お神酒は、もちろん「本物」を用意しております。支店長になると、一日中、応接でお客様の対応をすることになるので、お酒の弱い支店長は「お水」で対応しているところも、もちろんあります。
挨拶と言っても、1社に何十分も時間はとれないので、込み入った話はできないのですが、短時間の挨拶でも、お客様も年始の恒例行事になっているなと、私も銀行員の時には感じておりました。
年始にご来店いただいたお客様は、どの会社のどなたが来店されたのか、毎年記録をしております。来店リストのようなイメージですが、支店長も、あまり顔なじみでないお客様がいらしたときに、後で、「あのお客様のお名前は?」と聞かれることもあるので、リストにしております。
つまり、あまり銀行に来店される機会のないお客様でも、「年始の挨拶」というきっかけを機に、支店長や取引先担当の上席に、名前と顔を覚えて頂くチャンスになるのです。
顔と名前のイメージを与えることは、融資審査でも大事です。稟議の資料を見ている時に、経営者の顔のイメージがあるかどうかは大切です。
「うちの会社なんて小さいし、挨拶しても意味がないだろう」という経営者が多くいらっしゃると思いますが、取引先への新年の挨拶も、もちろん重要ですが、挨拶先に取引銀行も入れてみてはいかがでしょうか?
少しでも得るものがあると思いますよ!