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【銀行融資ブログNO.5】賞与資金の活用は大事な資金調達源です

2014/12/08

そろそろ年末の賞与について検討をされている企業もあると思います。皆さんはその資金をどのように工面しているでしょうか?
工面のパターンとしては自己資金で対応するか、外部から調達するパターンになりますが、皆さんは銀行から「賞与資金」として定期的に借入をしているでしょうか?
今回は、季節性資金のなかの「賞与資金」の活用法についてお話しします。

賞与資金とは

賞与資金とはその名のとおり一般的に夏、冬に支給される(支給時期や回数は企業によってもちろん差があります)ボーナスを支給するために調達する資金を指します。
この資金の返済は6ヵ月となっているのが一般的であり、6ヵ月以上の返済期間はありません。

というのも、夏、冬の年2回支給するのが一般的であり、夏の賞与のために借入した資金を冬の賞与までには完済しておく必要があるからです。
また、賞与資金の返済原資は「営業利益」と定められており、基本的には黒字計上されている企業に対してのみしか適用されないことになっております。
赤字なのに賞与を支給するのであれば、「自己資金」でやりなさい!といった銀行からの暗黙の指示が込められているのです。

短期資金でリズムを作る

さきほどお話しした通り、賞与資金は返済期間6ヵ月と定められており、年二回の借入が可能です。つまり、賞与を支給するときに資金繰りに悩まなくていいのです。貸す銀行からすれば、6ヵ月という短期間の融資であることから、比較的審査も簡単であり、金額も中小企業であれば何千万になることもないことから、対応しやすい資金になります。

一度、賞与資金を借りた実績を作れば、夏、冬の2回の資金調達がパターン化できます。夏に賞与資金を借りていれば、銀行の担当者からは「冬の資金はどうしますか?」と必ず聞いてくるようになります。 どんぶり勘定の中小企業では、賞与資金や赤字補填資金や借入返済のためのお金をまとめて「運転資金」として融資を申し込んでいるケースも多く、資金調達の規則性が崩壊しているところが多いです。

もちろん、財務内容が、どんなに赤字でも出る資金ではありませんが、資金使途の明確化、借入のリズムを作る意味では、有効な手段と言えますので、皆様の取引金融機関と一度、ご相談してみることをお勧めします。

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