4月19日に私が講師を担当し、「実例に基づくB/Sからのアドバイス法を学ぶ」をテーマにグループディスカッションを行いました。
今回はサポート倶楽部では初の試みとなる「実例解説」と「グループ討議」を行いました。
実例では2社を取り上げ
- 経営者がガンにかかり今後気を付けるべきポイントや今後の資金調達の方向性をどうしたらよいか
- リスケで設備投資資金を貯めたいと相談を受けた場合にどうこたえるか?リスケすべきか否か
について実際に財務諸表を見ながら考えてもらいました。
グループ討議では
- まずは役員保険の積立金があることから契約内容の確認と保障額と借入金のバランスを見る
- 一見、財務内容がいいように見えるが、借入返済額とCFのバランスが悪い
- 借入が全て「長期借入」になっているのには理由があるのでは
- CFが捻出できていない理由を探すためには「原価」「粗利益」の構造を見るべき
- 建設工事業の借入の基本は「案件ひも付き」の「短期借入」が基本形
- 経営者保証を外すためにはどのポイントをアドバイスすべきか
などなど活発な意見交換が行われました。
私が実際にアドバイスしたポイントは
- 借入が全て「長期」になっているのは銀行の都合よくされているのが原因
- 業種や資金繰りの特性を分かったうえで、「短期借入」をうまく使うべき
- 保証協会や公庫の借入の際には「団信」制度があり、団信付保の有無を確認する
- 設備投資のために「リスケ」を選択するのは問題がある。その前に返済がCFと合わない原因を突き止めるべき
など私なりの「切り口」でのアドバイス方法をお話しさせて頂きました。
今回の実例演習は好評でしたので、また次の機会にもやってみたいと思います。
次回は7月12日、GMOあおぞら銀行の方から「ベンチャーデット」についてお話をして頂く予定です。