コロナ禍もあり「キャッシュレス化」が叫ばれ随分浸透してきた感じもありますが、皆さんの会社内で「キャッシュレス化」はどの程度進んできているでしょうか?
私が多くのクライアントを見てきた経験上の話ですが、「社内キャッシュレス=現金扱い根絶」できている企業の多くが業績が回復・進展しております。私が「事業再生」のミッションを引き受ける時には「現金根絶」もテーマに入れており、実は「現金根絶」は意識改革には極めて効果が高いのです。
今回は、社内キャッシュレスがどのような効果を及ぼすのかについてお話をさせて頂きます。
「現金取引」=「不正の温床」と言い切るのは理由があります。
まずは会社内にて「現金」が発生する場面について例を挙げてみます。
などなど
こういった場面で「現金」を扱うケースが出てきます。「現金」=「悪」ではないのですが、「現金」を扱うのが「ヒト」である以上、間違いや処理を忘れてしまうことは往々にしてあります。
例としては
といった事象が発生し、帳簿上の「現金」残高は実際の残高と乖離していくことになります。
その結果、「現金(通帳にある「預金」とは違います)」は1,000千円以上に膨らんで、金庫の残高とは全く違う結果になっている会社も多く見られます。もちろん、これは銀行融資の審査でも「マイナス」評価となります。(小売・飲食業などで「現金」が必要な会社は別です)
では「現金」を無くすためにはどうしたらよいでしょうか?
簡単に言えば、全て「立て替え」「クレジットカード」支払いに切り替えることです。自分が立て替えたお金は必ず領収書をもってくるはずですので、処理漏れのリスクが下がります。クレジットカード支払だと明細が全て追えますので不正利用のリスクも下がります。
当たり前のように聞こえますが、これが出来ている会社と出来ていない会社では社内管理や規律に差が出るのが現実です。
是非、「社内現金根絶化!」チャレンジしてみましょう。