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【事業再生ブログNO.13】改善計画書における『実抜』『合実』の意味が分からない

2015/09/28

リスケジュールを実施して、銀行から「改善計画書」を提出してくださいと言われますが、その際に『「合実」「実抜」を見ていきます』と言われているはずです。この言葉の意味するところは何でしょうか?そして、計画書を作成する際に気を付けなければいけないポイントについてお話をさせて頂きます。

「実抜」「合実」とは

「実抜」とは「実現可能なかつ合理的な計画書」の意味で、略して「実抜」と呼ばれております。また「合実」とは「合理的かつ実現可能な計画書」の意味です。言葉は違えども、言っている意味は同じであり、同義語と理解して頂いて構いません。

「実現可能な」の意味には、計画書だけでのうわべの数字ではいけないということです。

例えば、下記のようなケースです

  • 過去赤字計上を続けているのに、計画1年目から急に黒字回復をするケース
  • 売上減少傾向が続いているのに、売上回復を頼りに黒字化するケース
  • 内部コスト等の見直しを行っていないケース
  • 売上計画の中身が精査されていないケース

つまり、内部の改善努力かつ、外部環境及び自身のビジネスの実力を踏まえた営業力を考えて、黒字化の道筋を考えた計画書にすべしという意味が込められているのです。

銀行が認める計画値の水準とは

改善計画書がきちんと認められるには、実績を残す必要があります。当初出した計画書に妥当性があると「お墨付き」を頂けるのは1年後になりますが、それには「お墨付き」の基準があります。金融検査マニュアルには「80%達成ルール」が記載してあります。つまり、努力して達成可能なレベルに数値を行いと、1年後には「信憑性が乏しい計画書」とのレッテルを張られてしまうのです。

では、80%とは何の80%なのか?という質問が良くあります。色んな考え方がありますが、私は「経常利益」を計画値の80%達成できるようにしていきましょう!と話をしております。経常利益はキャッシュフローの主たる指標になります。いくら売上計画を達成したとしても、利益が赤字計上ではキャッシュは生まれません。逆に売上は計画を下回っても、経常利益が確保できれば、キャッシュは生まれます。

リスケ中の企業の至上命題は黒字化を達成し、返済原資を本業で生み出すことです。返済原資の確保の観点からも「経常利益」にターゲットをおいてみましょう!

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